筋委縮性側索硬化症 ALS
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#神経変性疾患 #神経内科
【鑑別疾患】
頚椎症 筋萎縮や腱反射亢進を示す。球麻痺を認めない
【概念】
上位および下位運動ニューロンが選択的に障害される変性疾患
【問診】
年齢→中年
両手の脱力=運動神経障害
【身体所見】
筋力低下・筋委縮・繊維束性収縮=下位運動ニューロン障害
咬筋および口輪筋の筋力低下(→脳神経領域の運動障害)
言語障害/構音障害・舌萎縮=球麻痺(舌下神経核)
四肢腱反射亢進・病的反射(Babinski徴候)=上位運動ニューロン障害(錐体路徴候)
感覚障害と膀胱障害を認めない=陰性徴候
末梢神経伝導速度は正常=末梢神経障害を認めない
CK正常=筋障害を認めない
呼吸困難、声が小さい=呼吸筋麻痺、拘束性換気障害
■ALSの陰性所見
①他覚的知覚障害
②眼球運動障害
③膀胱直腸障害
④褥瘡
⇒ALSの四大陰性症状
⑤小脳症状
⑥錐体外路症状
【検査】
針筋電図で高振幅電位
安静時の針筋電図:脱神経電位
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嚥下機能検査→誤嚥の有無を確認
【治療】
胃瘻造設(体重減少、誤嚥)